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◆格差をなくすための制度改革を

 現在、フルタイムの非正規雇用の人の生涯賃金は平均7000万円と言われます。一方で正規雇用の場合は賞与や退職金を含むと2億4千万円になり、3倍以上の開きがあります。子どもが生まれて成人するまでにかかる費用が平均3000〜4000万円と言いますから、非正規雇用では生活しながら子育てをし、教育費を負担し、親の介護をし、税金や年金や保険などを払いながら老後に備えるといったことが難しい実態です。

 今、若者の多くが結婚できない、あるいは結婚しても子どもを望まない大きな原因が、この職の不安定にあります。正社員で働く者には、大きなノルマが課せられ、夜中や土日迄働いています。

 これでは、「人生のパートナーとの出会い」も「子育て」も「家族サービス」も、多くの若者にとっては夢のまた夢。これでは、希望も何もあったものではありません。ボランティアに若者が少ないもの、こうした背景と無縁ではありません。地域社会に若者がいないという構造は健全ではありません。社会全体がギスギスしてくるのも当然です。

 今、1/4の世帯に貯蓄がなく、5世帯中2世帯が100万円以下の貯蓄です。
自己破産20万件、生活保護世帯は100万を超えてさらに増加中。この5年間のうちに、過労による労災請求は倍増、うつ病など精神障がいによる労災請求は3倍以上に達しました。

 労働環境の悪化が、社会全体の環境悪化につながっていると言えます。非正規雇用に対しても、賃金や社会保障の格差が広がらないよう制度的な枠組みを整える事が急務です。

 私は、職業安定のための仕組みを地域の中でも設ける必要があると考えています。例えば、今多くの非正規雇用の現場では失業保険さえない現場が多くあります。このような職場で働いて失業した場合、現在の制度では失業給付を受けられないばかりか、新しい仕事に就くための職業訓練も受けられません。私は、どんな人でも望めば職業訓練が受けられ、あるいは最低限の食と住が保障される、生活の安全保障の仕組みを国に先んじて創りたいと考えています。

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